治療には精神療法と必要に応じて薬物療法とを利用します。補助的に各種の心理検査を実施することもあります。
精神療法には、治療者と患者とがともに病に立ち向かっていく関係、あるいはともに病を受け入れる関係を構築して、治療意欲がある患者を最後まで見捨てない治療同盟が大切な場合もあります。治療意欲のない方を治療することは困難です。
そして時期をみて目標を決めたり、治療者-患者、お互いの限界を確認したり、やってはならないことの約束を交わしたりする治療契約を重視することが必要な場合もあります。 また、すべての人が個人を対象とする個人精神療法の対象とは言えず、その限界もあります。家族療法が功を奏することもあります。
ときには薬物を利用して混乱が収まったのちに精神療法が有効になることもあります。
いずれにしても本人を「独立した個人」と捉え、本人を中心にすえた診察の場面設定を決定します。
- 眠れない(寝つきが悪い。夜中に目が覚める。よく寝た気がしない。)
- 仕事にとりかかる気になかなかならない。とりかかっても根気がない。
- なんとなく不安でイライラする。
- いつものように気楽に人に会う気がしない。
- 淋しいので誰かにそばにいてほしいと思うことがある。
- 内科受診して特に問題ないと言われたが、頭が重かったり痛んだり、体の調子が悪い。
- 突然起こるめまい、ふらつき、動悸、倒れそうな感覚。
- 胸騒ぎのように、心臓のあたりが落ち着かない感じ。
- 人前で緊張してうまく振る舞えない。手が震える。
- 学校に行きたいのに行けない。外にでるのがつらい。
- 食行動の異常。
などの症状がある方は、ひとりで悩まずお気軽にご相談ください。